Unityダイアログボックスを使って動画を開く方法

はじめに
その１．アセットの導入
その２．下準備
その３．スクリプトを記述
その４．作成したスクリプトをアタッチ
動作確認
最後に

はじめに

UnityではUnityStandaloneFileBrowserアセットを使うことによってダイアログボックスを使ってUnity側に読み込ませることができます。
ダイアログボックスとは、下の画像のようなウィンドウのことです。

今回はUnityStandaloneFileBrowserアセットを使って動画を読み込んで再生いきたいと思います。

その１．アセットの導入

下のボタンをクリックして、UnityStandaloneFileBrowserアセットの配布ページに行ってください。

UnityStandaloneFileBrowserアセットの配布ページ

次に配布ページから、①Download Packageをクリックしてアセットをダウンロードしてください。

次にダウンロードしたアセットファイルをUnityのProject内にドラッグアンドドロップしてください。
次にImportUnityPackageウィンドウが出てくるので右下のImportを押してください。

Importボタンを押すとアセットをプロジェクトにインストールするので少々お待ちください。
インストールが終了したらProjectのAssets内に①「StandaloneFileBrowser」フォルダが作成されていると思います。
これでアセットの導入は完了です。

その２．下準備

次にヒエラルキー内を右クリックして、①UIをクリックして②Legacyをクリックして③Buttonの順番にクリックしてください。

次にヒエラルキー内にあるCanvasを右クリックして①UIをクリックして②RawImageをクリックしてください。
このRawImageに動画を表示させるので、お好みのサイズにに調整してください。

Canvas内のButtonとRawImageが以下の順番になっていない場合は下の画像のようにButtonがRawIamgeの下側になるように配置してください。

次にCanvasを右クリックして①Videoをクリックして②VideoPlayerをクリックしてください。

VideoPlayerコンポーネントの設定を下の画像のように設定してください。

その３．スクリプトを記述

次にDialogBoxToOpenVideoという名前のスクリプトを作成してください。
作成したスクリプトのusing UnityEngine;の下にusing UnityEngine.UI;とusing UnityEngine.Video;とusing SFB;とusing System.IO;を追加してください。

using UnityEngine;
using UnityEngine.UI;//これを追加してください
using UnityEngine.Video;//これを追加してください
using SFB;//これを追加してください
using System.IO;//これを追加してください

次にダイアログを開き動画を読み込むための関数を書いていきます。

    /// <summary>
    /// クリック時にダイアログを開く
    /// </summary>
    public void OnClickOpenDialog()
    {
        var extensions = new[] { new ExtensionFilter("動画ファイル", "mp4", "mov") };
        var paths = StandaloneFileBrowser.OpenFilePanel("動画ファイル", "", extensions, false);
        if (paths.Length > 0)
        {
            Debug.Log("Paths=>" + paths[0]);
            PlayPathToVideo(paths[0]);
        }
    }

次にパスから動画を再生するためのスクリプトを書いていきます。

    /// <summary>
    /// パスから動画を再生する
    /// </summary>
    /// <param name="path">動画のパス</param>
    private void PlayPathToVideo(string path)
    {
        videoPlayer.url = path;

        videoPlayer.prepareCompleted += OnPrepareCompleted;
        videoPlayer.Prepare();
    }

    /// <summary>
    /// 準備完了時の処理
    /// </summary>
    /// <param name="videoPlayer"></param>
    private void OnPrepareCompleted(VideoPlayer videoPlayer)
    {
        rawIamge.texture = videoPlayer.texture;

        videoPlayer.Play();
    }

スクリプトの全体は以下の通りです。

using SFB;
using UnityEngine;
using UnityEngine.UI;
using UnityEngine.Video;

public class DialogBoxToOpenVideo : MonoBehaviour
{

    public RawImage rawIamge;

    public VideoPlayer videoPlayer;



    /// <summary>
    /// クリック時にダイアログを開く
    /// </summary>
    public void OnClickOpenDialog()
    {
        var extensions = new[] { new ExtensionFilter("動画ファイル", "mp4", "mov") };
        var paths = StandaloneFileBrowser.OpenFilePanel("動画ファイル", "", extensions, false);
        if (paths.Length > 0)
        {
            Debug.Log("Paths=>" + paths[0]);
            PlayPathToVideo(paths[0]);
        }
    }



    /// <summary>
    /// パスから動画を再生する
    /// </summary>
    /// <param name="path">動画のパス</param>
    private void PlayPathToVideo(string path)
    {
        videoPlayer.url = path;

        videoPlayer.prepareCompleted += OnPrepareCompleted;
        videoPlayer.Prepare();
    }

    /// <summary>
    /// 準備完了時の処理
    /// </summary>
    /// <param name="videoPlayer"></param>
    private void OnPrepareCompleted(VideoPlayer videoPlayer)
    {
        rawIamge.texture = videoPlayer.texture;

        videoPlayer.Play();
    }

}